はじめに
製造業で品質保証や品質管理の仕事をしていると、「JIS品質管理責任者セミナー」という名前を耳にすることがあります。
しかし、
- JIS品質管理責任者セミナーとは?
- どのような内容を学ぶの?
- 修了テストは難しい?
- 実務に役立つの?
と疑問に思う方も多いでしょう。
私は実際にJIS品質管理責任者セミナーを受講し、修了テストに合格しました。
この記事では、その経験をもとに、セミナーで学ぶ内容や受講して感じたことを紹介します。
この記事で分かること
- JIS品質管理責任者セミナーとは
- セミナーで学ぶ内容
- 修了テストの概要
- 受講するメリット
- 実際に受講した感想
品質保証や品質管理の基礎を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
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JIS 品質管理責任者セミナーとは
JIS品質管理責任者セミナーは、品質管理責任者として必要な知識を体系的に学ぶためのセミナーです。
品質管理責任者になるには、セミナーを受講し修了テストに合格している or 品質管理を大学で専攻している必要があります。
そのため、品質管理責任者になるためにはほぼ必ず受ける必要があるということです。
また、品質管理だけでなく、品質保証や標準化、品質改善など、製造業で品質を維持・向上させるために必要な知識を幅広く学びます。

セミナーで習う内容
① 産業標準化
産業標準化では、JISをはじめとした標準化の目的や役割について学びます。
主な内容
- 標準化とは
- JISの役割
- 国際規格との関係
- 標準化による品質向上
JIS認証取得の必要事項など、かなり重要な分野ですが、セミナーで取り上げる時間は多くありません。
修了テスト前にどう勉強するべきかは、修了テストの項目で詳しく解説していきます。
② 社内標準化
品質を維持するためには、会社独自のルールや手順を整備することも重要です。
主な内容
- 作業標準書
- 品質マニュアル
- 手順書
- 文書管理
- 標準類の運用
品質は個人の経験ではなく、標準化された仕組みによって維持されます。
皆さんが働いている会社にも存在する様々な規定について学びます。
(例)品質マニュアル・不適合管理規定・外注管理規定 など
③ 品質管理概論
品質管理の基本的な考え方や目的について学びます。
主な内容
- 品質とは
- 品質管理とは
- PDCAサイクル
- 顧客満足
- 継続的改善
品質管理を学ぶうえで最も基本となる分野です。
セミナーでは用語解説がメインになります。
④ 品質管理・品質保証の進め方
品質管理と品質保証の役割や進め方について学びます。
主な内容
- 品質保証の考え方
- 品質管理との違い
- 品質マネジメント
- 改善活動
- 品質システム
品質管理と品質保証は目的が異なりますが、互いに連携して品質を支えています。
どの会場もセミナーの時間割が同じか分かりませんが、私が受講した時は、品質保証についての講義は、修了テスト当日の朝1時間半だけでした、その後直ぐに修了テストだったため、講義をしっかり聞いて、マーカーを引いておけば問題ありませんが、復習する時間は無いので注意してください。
⑤ 品質管理の手法
品質改善を進めるための代表的な管理手法を学びます。
主な内容
- 統計的な考え方
- ヒストグラム
- 散布図
- 相関係数
- 統計的方法の基礎
- 工程の解析
- 検査
データを活用して品質を分析・改善するための知識を学びます。
セミナーで1番重要になる分野です。計算が多く、宿題もこの分野から出されることが多いです。
私が受講した際は
- ヒストグラムの作り方 → 計算あり、度数表も出てきます
- パレート図の作り方 → データから%を計算
- 管理図の作り方 → 修了テストでも上限規格を求める計算が出題
- 分散の加法性 → セミナーで聞けば問題無し、テストに出れば必ず取る
- 検査 → AQL(合格品質水準)、抜取検査、OC曲線など
上記の内容が宿題でした、正直時間がかかりますが提出すればOKなので、提出目的でも問題ありません。正直なところ、修了テストでは細かい計算までは出題されない事が多いです。
実際に受講して感じたこと
セミナーを受講した理由
率直に言うと、職場の上司に言われたからです笑
JISの認証を受けるためには品質管理責任者の存在は必須です。 そこで、QC検定や一般計量士の試験に合格していた私が選ばれました。
セミナーについて
私が受けたのは専修科コースと言われており、1ヶ月に連続して3日間、それが3か月の計9日間のコースでした。
おそらくこれが1番一般的なコースだと思います。
年齢層は20代から60前後と幅広かったです。(ちなみに私は当時29歳でした。)
時間割などについては、おそらく初回に配られるのでその時に確認してください。
難しいと感じた分野
私自身は、品質管理の勉強は既に経験済みだったこともあり、計算についてはそこまで苦ではありませんでした。
個人的には「産業標準化」「社内標準化」が修了テストも含めて難しかったです。
産業標準化は、標準化の定義や、JISの歴史、JIS認証の流れなど、実際にJISの認証を受ける際に必要な知識を学びます。但し、講義で扱う時間はかなり短いです。
社内標準化は、社内の規定やマニュアルの作成方法や、用途について学びます。会社でISO9001の内部監査などの経験がある方には比較的簡単な内容になっていますが、私は何も知らなかったのでかなり苦労しました。
実務で役立った内容
先ほども述べた通り、「産業標準化」「社内標準化」はJIS認証の際にかなり役に立つ知識となっております。修了テストだけでなく、実務にも活かすことが重要となります。
品質管理に関しても、工場の不良の改善、社内のQCサークル活動でもかなり使える内容となっております。
実際の業務と結び付けて学ぶことで、更に理解を深めることが出来ます。
修了テストの難易度
修了テストでは、セミナーで学んだ内容が理解できているか確認されます。
出題範囲は主に次の5分野です。
- 産業標準化
- 社内標準化
- 品質管理概論
- 品質管理・品質保証の進め方
- 品質管理の手法
各分野から10問程度、合計で60問ほど出題されました。試験時間は90分のため、時間配分が重要となってきます。
出題の仕方としては、「産業標準化」「社内標準化」「品質管理概論」に関しては、〇×問題や、選択問題となっており、テキストが持ち込みOKのため、問題部分をテキストから探して回答していく流れとなっております。
難易度
難易度に関しては、講義をしっかり理解していれば分かる内容です。
私の時は、同じ答えが2個出題されたりもしていました。
恐らく皆様が不安がるであろう計算問題に関しても、難しい計算は出ません、解き方を理解していれば容易に解ける内容となっております。
時間配分が1番大事になってきます。
講義中にやる事
「産業標準化」「社内標準化」「品質管理概論」は、講師の方が重要個所にマーカーを引くようにお伝えしてくれるはずです。テキストにマーカーを必ず引き、必要ですあれば付箋を貼るようにしましょう。
「品質管理の手法」は、講義内で演習問題を解く時間が設けられていると思います。その時間でしっかり理解できるように、分からない所は講師の方に質問しましょう。(演習問題を解いているときに講師の方が巡回している事が多いです。)
また、宿題も必ず行うようにしましょう、宿題の解説もしてくれますので、修了テストまでに完璧にしておきましょう。
セミナーで学んだ内容をしっかり理解していれば、落ち着いて取り組める内容でした。
受講するメリット
JIS品質管理責任者セミナーを受講することで、次のようなメリットがあります。
- 品質管理を体系的に学べる
- 品質保証への理解が深まる
- 品質改善の考え方が身につく
- 標準化の重要性を理解できる
- 実務に活かせる知識を習得できる

品質管理責任者になるために受けるだけでなく、品質保証・品質管理の実務に携わる方には非常に役立つ内容だと感じました。
どんな人におすすめ?
- 品質保証担当者
- 品質管理担当者
- 製造技術者
- 生産技術者
- 管理職候補
- 品質について体系的に学びたい方
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まとめ
JIS品質管理責任者セミナーは、品質管理・品質保証・標準化などを体系的に学べる実践的なセミナーです。
私自身も受講を通じて、品質管理の基本だけでなく、標準化や品質保証の重要性を改めて学ぶことができました。
これから品質保証や品質管理に携わる方、品質を基礎から学びたい方にとって、受講する価値のあるセミナーだと感じています。
品質管理の基礎から実務まで幅広く学びたい方におすすめのセミナーです。


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